A sound mind in a sound body.健全な身体に健全な精神

急に変わっていく陽気に、飲み物や着る服も変わり、体育館でもアイスコーヒーメーカーが今シーズン初めて稼働した。

関東大会の千葉県予選を来週に控え、試合練習にも熱が入ってきた、が、「膝が痛い」「足首が痛い」「腰が痛い」とイタいところが一斉に芽を出して、特にダブルスのパートナーは気が気ではない。

健康になるはずのスポーツでケガをしていたら本末転倒のうような気がするが、全く故障なしで活躍した選手がいないように、アスリートなら誰だって経験する困難でもある。しかし、そのせいで気分が落ち込んだり、プレーが雑になっては元も子もない。身体が痛いのならせめて健全な精神性を示してほしい。

人生の上でとてつもなく大きなショックに見舞われた瞬間、その時に目にしていた景色や耳に入ってくる音、空気感までも、まるでブックマークのように一緒になって心に挟み込まれる。

2年前のウルスラ合宿、初日の夕刻、耳にした電話の声は生涯忘れられない。思いも寄らない苦しみを背負った選手からの泣き声とその時目にしていたロビーにある「松友優勝」の記事などの展示物。一年後の昨年、その場に立つとまるで自動再生されるようにその時の締め付けられる思いがよみがえった。

その選手は乗り越えた。痩せこけフラフラになりながら最後のコートを走り抜けていた。惜しみない拍手と共に彼女の高校現役生活は終わったものの、何にも代え難い大きく大切な宝物を手にした。私から見ても教師の才能抜群の彼女は、近い将来その宝を子どもたちに少しずつ分け与えていくに違いない。

欲張りなようだが身体も心も健全であってほしい。だがそうは問屋が卸さないのが人生でもある。決まると思ったショットがとられた瞬間に思い上がった自分の心のすきに鋭いショットが打ち込まれるように、裏目裏目に出るもんだ。そしてこれがゲームだし、それを楽しまずに何を楽しむのだ。

新人たちが加わりにぎやかさが倍増した。まだまだ弱々しいが怖いものなしのニューフェイスたちにもいつか押し寄せる波が来る。その時に本当の自分がチラリと見え隠れする。そこがバドミントン人生の本当のスタートだと思ってほしい。

◇関東大会千葉県予選会 5/1-2(男子:市原臨海体育館 女子:県スポーツセンター)

■男子:富山遠征 女子:ウルスラ遠征

■埼玉オープン:5/3-5

※第2回田植え大会 5/6 9:00から お待ちしております!