ヒモ問題

 今日は北風が強かった。暖かそうなうららかな日差しが突風でかき消されていた。まだまだ冬だ。

 中国から4人の高校生女子がコーチと共に西武台に来ている。千葉県の支援事業だがなかなか楽しい。詳しくは次回にまわしたい。

 わざわざこう書くくらいだから相当な問題なのかと思うだろうが、たいした話ではない。が!、書かずにはいられない問題でもある。

 冬場は重ね着をするものだ。上衣もさることながら、私くらいの年配者は下も重ねる。そして何故かスポーツウェアの下衣は「ひも」で縛る。柔道着の帯(おび)よろしく、「エイっ!」と気合いを入れるためか、とにかく縛る。それが重ね着になると何本もニョロニョロ生えてくる。

 それは先日行われた同期会の後半からの話だ。昨今はカジュアルウェアもひもがついてる。ビールばかり飲むから終盤はトイレに行く回数がグッと増える。おまえはトイレに行くためにビールを飲んでいるのか?と自分に聞きながらトイレに行く。「あっそうだ、ひもひも、かたむすびにしちゃダメだぞ!」これも自身に言い聞かせる独り言。

 楽しいひとときが終わり電車で野田に向かう。が、予定外に何故か途中でトイレに行きたくなった。「おまえ、我慢できないのか?」「できないから苦しんだろぉ」と自問自答を繰り返した挙げ句に、途中の見知らぬ駅で飛び降りた。もう何も見えない、あの青と赤の人型以外は。やや内股で時折ツーステップになりそうになりながら小走りに進む。よかった案外近くにトイレがあった。

 しかし・・・、「かたむすび」だったのだ。しかも重ね着の2枚目と3枚目の一本ずつがきちんとかたむすびになっている。もがく、焦る。しかし一方で冷静にふと最悪の事態も考えながら、「だから言っただろう!かたむすびにしちゃダメだって・・・!」

 その時、神は私の上から手を差し伸べてくれた。「おまえはアホやな!」「ほりゃ!」とかたむすび対策呪文をかけてくれた。その瞬間ウソのようにほどけていく。「縁結びの神」は知っていたが「かたむすびの神」も居たんだ。

 その後何事もなかったような顔つきで次の列車に乗った。そして瞬間爆睡に落ちた。このまま日光とか鬼怒川とか行かずにちょうど春日部のちょっと前で目が覚めた。当方の社長から「どうした?通じてよかった」というメールが来ている。私の神業的トイレかたむすび脱出劇は知らないだろう。心配をかけてしまった。処刑は免れぬ・・・。

 だから問題なのだ。この季節、みなさんもかならず同じようなピンチや苦しみを味わっているに違いない。だけど人は「喉もと」を過ぎた問題をサッと忘れる。

 今来ている中国のコーチもそんなことないのかな?と思いながら北風吹きすさぶ野田市内を車で走っていた。

 この北風が次の問題、つまり「ハクション問題」を引き起こすのである。さしあたり今言いたいことはこんなところだ。失礼。

ディズニーシーの横っちょから観た夕焼け富士山