黄金週間

うららかな五月晴れの日に今年も関東大会の千葉県予選会が行われた。

2日目は県総合体育館に男女そろった。男女とも決勝戦まで進んだのだが、男子は惜しくも敗れ準優勝、女子もトップダブルスが敗れる波乱があったが何とか優勝できた。
(詳細は千葉県高体連専門部サイトでご覧ください)

ともに30年近く連続出場を続けてきているが、男子の初出場は平成2年(1990年)で、その年は第1回センター試験が行われ、街には「おどるポンポコリン」が流れ、家の中にはスーパーファミコンが現れ、親父さんたちは「キリン一番搾り」を飲んでいたそうだ。一方女子の初出場、平成4年(1992年)は、バルセロナ五輪で14歳の岩崎恭子が金メダル獲得し、高校野球で松井秀喜が5打席連続敬遠され、サザエさんでおなじみの国民的漫画家、長谷川町子が亡くなった年らしい。何が何だかわからない若い世代の人にはわるいが、私の様な年配にとってはどれもこれも「つい最近」にしか思えない。30年なんてあっという間だと痛感している。
しかし、その30年間のそれぞれのチーム、ひとりひとりの選手には決してひとつにまとめて語ることができない「ドラマ」があったにちがいない。そしてそれらのドラマには「勝った選手A」「負けた選手B」「笑い泣きしている選手C」「おいしいお弁当を作ってくれたお母さんD」の様な、それぞれいくつもの「役」があり、後で思えば粋な「筋書き」があり、笑いあり涙ありの「思い出」という「台本」があったような気さえすしてくる。決して波も風もなかった殺風景な日々ではなかったはずだ。

私たちはこれらの経験を次の「芝居」に引用することができる。さらに面白く、そして感動的なドラマにでもしてみたいと思うが、当の「役者」達にはそんな余裕があるはずがない。常に「出たとこ勝負」のぶっつけ本番であろう。
だが、ことスポーツや技芸には「稽古」なるリハーサルがある。入念にそして精魂込めた稽古は必ず人の心にまっすぐに伝わる何かを産み出す。
若い世代にはまたしても古くて失礼だが、1982年に旅芸人から歌手になり、昨今はバラエティー番組にも出て、独特のぼけた間を披露する梅沢富美男さんが歌った『夢芝居』の歌詞の中に、
「稽古不足を幕は待たない」
というセリフがある。小市民代表の私などは、なぜかいつもピンチの時にこの節が頭の中に(梅澤さんの顔とともに)浮かんでくる。大会だけでなく試験や仕事の時でも・・・。
さらにまた、「稽古には終わりがない」とも言われる。そんなこと言われるとウンザリするが、先日リオ金メダリスト、松友選手の「まだまだ満足しない」旨の発言を耳にし、本当に終わりはないのかと、ボーっとしながら考えた。
だからとりあえず『稽古』しよう!

【黄金週間後半日程】

中学生 3日・4日 千葉県バドミントン選手権大会(浦安市総合体育館)

高校生男子 3日ー5日 埼玉オープン大会

高校生女子 3日ー5日 ウルスラ遠征or埼玉オープン大会

5月7日(日) 田植え(大会?)

※ちなみに上記、梅澤さんのいとこに、バドミントン北京オリンピック代表の池田信太郎選手がいる。きっと、すっごい稽古したんだろうな。