Hitch your wagon to a star!
ちょっと前まで、樹木のシルエットが線でしか描けなかったが、今日気づくと浅い緑色の若葉で色づいていた。季節のスピードはいつも一定とは限らないようだ。
簡素ではあるけれども、心のこもった入学式を終え、新しいメンバーがチームにも加わった。いきなり強いものだから、迎える先輩たちも戦々恐々としている。
だがいつもこの時期感じることは一緒だ。高校生は良いと思う。前に向かってひたすら進もうとしている。夢がある、目標がある。うらやましい。
しかしその一方で、毎年のことだが、特に新人の選手の気になることもある。それは「目線」だ。
「このプレーで良かったのかな?」「あっ、今のミスショット見られたかな!」とか「ああ、見てほしかったな・・・」という瞬間に目線が私に向く。もちろん自然だし、誰にもあることだから気にする必要はない。むしろ、学年が上がるにつれて、自然と私に視線を向ける頻度は激減して、自分が追い求める夢に常に心と目が向くようになる。
学校の授業でも、もしかしたら職場でも、この「目線問題」は少なからずあるかもしれない。それは、例えば厳格ですぐ怒る指導者のもとで育てられる選手は、どうしても怒られないように、失敗しないように「忖度」しながら時を過ごす。指導者も「そんなことはお見通しだぜ!」と言わんばかりに選手を監視する。私もこの様な時が頻繁にあったし、今でもないとは言えない。
この「互いが見つめ合う関係」はかなりのエネルギーが必要になる、と同時に「深刻なストレス」を産み出す。したがって両者が思い描く目標に到達するのが難しくなる場合があるかもしれない。
逆に前述の高学年の、夢や目標にまっしぐらに向かっている時に、「じゃあ、私はこうしてあげよう」とタイミング良く導ける時は、ストレスもかからず目標達成が近づくような気がする。
だが、そうはいってもフレッシュマンがそう簡単に上級生のようになれないように、指導者も「過干渉」から逃れられない。
私には季節がそのためにあるような気がする。
自然や学年や環境が変わると同時に、自分も変わるきっかけを与えてくれる。新しいメンバーと再出発する今、わたし自身にも「いつまでもちょんまげ結って刀振り回してどうすんだ!」と問いかけてみた。
Hitch your wagon to a star! 理想は高く、求める気持ちは強く!
新生活が始まったみんなにエールを送る。
ちなみに、今年も田植えやります!